the Global Sessions

オセアニア滞在&旅行記です。

トヨタとSONYがとにかく大嫌い。

トヨタとSONYがとにかく大嫌い。

けど、オーストラリアで生活していると何となく日本製品を応援したくなってくる。それは愛国心という大層なものからではなく、やっぱり日本製はすごく良いと思わされることが多々あるからだと思う。

トヨタの圧倒的なオリジナリティの欠如は他車のデザインをパクッてでも売れる車さえ作ればいいんだという精神を産んだ。あの2000GTを世に送り出した会社とは思えないほどだ。(トヨタは販売しただけだけど・・・。)

SONYも同じ。今のSONYはウォークマンのような音楽生活を変えた製品を誕生させた会社とは思えないほどオリジナリティが欠如し始めている。iPodはSONYが発明しても良かった製品、否、発明するべき製品であった。SONYにはまだオリジナリティはある。しかしそれは自己満足の範疇を出ない小さなものとなっているような気がしてならない。

さて、そんなトヨタやSONYをとことん嫌い憎んでさえいる僕がここオーストラリアではその評価を一変させている。例えばLEXUS。あのアメリカでは巨大になりつつブランドが日本に逆上陸を果たした際、ああこれは絶対に失敗するな、いや失敗して欲しい、失敗しろとさえ思ったことを覚えている。結局はただのトヨタじゃん。そんなものを有難がる日本人がいたらそれはただのバカとしか思えなかった。しかし、オーストラリアで見るLEXUSはかっこ良いのだ。欧州車の中に混じってその存在感を見事に表していると言っても良い。また高価なせいもあって見かけることはほとんどないため、「お、LEXUSだ」とつい視線を走らせてしまうのである。LEXUSが気に入っている証拠だろう。元々デザインはそれほど悪くないため目立つのも当然と言える。さらに、日本では圧倒的に愚か者の象徴でしかないあのLマークが、なぜか輝いて見える。環境が変わるだけでそれくらい評価も変わるのである。

一方のSONY。これまた世界のSONYであることを理解させられる機会が多々ある。日本でSONYのCMに感心したことは皆無なんだけどここオーストラリアでは意外とSONYのCMが良い。まあ日本よりもゴミのようなCMが多いから目立つという利点もあるのだけど。とまれSONYのCMを見ているとSONY頑張れ!なんて支持したい気持ちになったりする。そしてSONY支持者が結構いること。日本製品と言ったらSONYと言っても過言ではないのだ。特にアジア人からの支持は圧倒的とさえ言える。もちろんこれは僕の狭い限定された交友関係から導き出された感覚なので一概にSONY支持者が多いとは言い切れないけど、やっぱりSONYへの高い評価を聞くにつれとても誇らしく思えてしまうから不思議だ。

そんな風にして、トヨタとSONYがとにかく大嫌いな僕がだんだんとトヨタやSONYを好きになっていったのだ。