パースの街がこんな風に暗く見えていた、のかもしれない。
18:03
パース撤退を決めた。
帰る家がない、というのが主たる理由である。バックパッカー暮らしにうんざりし、これ以上耐えられなくなったのだ。7日にバックパッカーを出てから、ここ一週間、モーテルやホテルなどを転々としてきたのだけど、もうそれだけで体力的にも疲れが出てしまった。
そして、キャッシュが底をつきはじめてきた。
異常なまでに浪費し始めているのだ。いままでの倹約ぶりとは相反し、明らかに異常ともいえるほどお金をばらまくようになっている。これ以上、こんな生活を続けていたら破産してしまう。
結局、全てストレスが原因なのだろう。8ヶ月を越える海外生活の大半をバックパッカーで過したことが、僕の神経をずたずたにしてしまったと言うしかない。じわりじわりと積み重なったストレスが、ついに爆発してしまったとも言える。
もう撤退する時期なのだ。
そう思ってからの僕の動きは速かった。チケットオフィスへ行き、帰国便を変更し、帰国日までのホテルを予約した。
そして、高級アパートメントホテルへチェックインし、ようやく一息つくことができたのだ。